深夜2時、スマホの明かりだけが部屋を照らしていた

総合運・人生

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子供も夫も寝静まったリビング。冷めたコーヒーを一口含んで、ため息が漏れた。窓の外は真っ暗で、街灯の明かりがぼんやりと浮かんでいるだけ。

(このままでいいんだろうか)

35歳。仕事はそこそこ順調。子育てもひと段落した。でも毎日がただ過ぎていく感じ。「やりたいことがあるわけじゃないけど、このまま老けるのは嫌だな」って漠然と思っていた。

悩みの正体がわからない。だから誰にも話せない。友達に「最近どう?」なんて聞かれても「普通だよ」としか答えられない。本当は、「普通」って何なんだろうって思ってるくせに。

そんなある日、久しぶりに会った大学時代の友達が言った。「私、電話占いってやつやってみたんだよね」。

(は?占い?)

正直、半信半疑だった。でもその友達は「なんかスッキリした」と言う。具体性がないけど、その「なんか」が気になった。

初回の特典があるらしく、初めてなら10分500円で試せるらしい。500円か。ランチ一回分くらいか。ダメもとでやってみようかな。そんな軽い気持ちだった。

電話をかける直前、手が震えた。(何を話せばいいんだろう。今のモヤモヤを言語化できないのに)

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でもオペレーターの人に「今の気持ちをそのまま話していいですよ」と言われて、なぜか涙が出そうになった。

占い師の先生は女性だった。声が優しい。最初に「今、すごく迷ってるんだね」と言われて、心臓がドキッとした。

「枝分かれした道に立ってる。でもどれを選んでも、最終的には同じ場所にたどり着くよ」

そう言われた時、(あ、そうなんだ)と思った。今している選択にそんなに重くなっても仕方ないのかも、って。

「焦らなくていい。今は少し休む時期」

その一言で、急に肩の力が抜けた。仕事も家庭も完璧じゃなくていい。むしろ、何かを手放すタイミングなんだって。

電話を切った後、久しぶりにちゃんと自分の心と向き合った気がした。答えが出たわけじゃない。でも(今はこれでいいんだ)って思えた。

あれから一週間。小さなことから変えてみようと思った。今までやらなかった朝の散歩を始めた。子供ともっとちゃんと向き合おうと思った。不思議と、前より自分に優しくなれた気がする。

人生の転機って、大きな決断だけじゃないんだな。心の持ちよう一つで変わるんだなって、今なら言える。

もしも今、あなたが同じようなモヤモヤを抱えているなら、一度誰かに話してみてほしい。私みたいに、電話占いっていう手段もアリだと思う。話すことで気づくことがあるから。

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この記事を書いた人
星野えみ

うらないPRISM編集長。20代の終わり、恋人との別れと復縁で眠れない夜を過ごし、藁にもすがる思いで電話占いを利用しました。「当たる・当たらない」よりも、ひとりで抱えていた気持ちを聞いてもらえたことに救われた経験から、同じように悩む方へ、自分自身の失敗も含めて正直にお伝えしたくてこのサイトを立ち上げました。占い歴は8年になります。

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